2009年 09月 07日

フリーダ・カ―ロ

初めてメキシコ絵画を意識するようになったのは
今から10年以上も前
当時幼稚園児だった娘とよく行っていた《名古屋市美術館》にて
私の目当ては常設展で人気の高かった《お下げ髪の少女/モデアリーニ》だったが、
娘はいつも別の小さな絵の前から動こうとせず
『見て~~見て~~』
と私を呼んでは『可哀想だね・・・』と言っていた

娘を惹きつけたのはメキシコを代表する女性画家《フリーダ・カ―ロ》のこの絵
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※画像は名古屋市美術館HPよりお借りしています

この絵は《死の仮面を被った少女》という題で、フリーダが流産で子供を失ったあと
失意と悲しみの中で描かれた痛々しいほどの作品
わが子を失ったフリーダがどんな気持ちでこの絵を描いたかと思うと
見るたびに胸を締め付けられるけれど
失くした娘への精一杯の愛情さえも感じられ、もっとフリーダの絵を見てみたいと思うきっかけになった1枚
幼稚園児だった娘が『可哀想』と感じて、常設展に行くたびに一人じっと眺めていた姿は
今でも私の脳裏に焼き付いています

名古屋市美術館はメキシコ絵画の中でも三大巨匠と呼ばれている
《シケイロス、オロスコ、そしてフリーダの旦那さまでもあったディエゴ・リベラ》
彼らの作品が常設で展示されていて、《メキシコ・ルネッサンス》の括りではかなり見応えがありました


・・・・・と、前置きが長々しくなりましたが
この夏、世田谷美術館で開催された《メキシコ20世紀絵画展》では
フリーダの日本初公開《メダリオンをつけた自画像》が公開されました

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※こちらの画像もHPよりお借りしております
今回のパンフレットにも起用されていますが、日射しの燦々と入る広い空間に
この1枚だけが展示されていて正直驚きました
背景に見える世田谷美術館の深い緑が、顔周りを濃いピンクとメキシコの伝統的な花嫁衣装でおおわれたフリーダの顔をより一層美しく見せているようでした
幸せの象徴である花嫁衣装とは対照的な大粒の涙を目の当たりにして
彼女の苦悩や悲しみ、喘ぎまでもが聞こえてきそうな衝撃を受けてしまい
しばし呆然・・・・・・

フリーダの作品はこの1枚だけでしたが、もう充分に大満足!^^*

ここで、フリーダ・カ―ロについて簡単にご説明を♪

医者を目指していた女学生のころ、バスの衝突事故で重傷を負い生涯30回近い手術を受けながら
47歳でこの世を去るまで、過酷な身体的障害と闘いながらも
メキシコ革命の時代に身を投じ文化人たちを惹きつけたその才能
これでもかと身に降りかかる悲劇をバネにして
メキシコ女流画家のトップに君臨してその地位を不動のものにしている
《 ↑ 拙い説明でスミマセン・・・^^;)


数々の艶やかな恋愛遍歴や情熱有り余るリベラとの愛憎
彼女の衝撃的な自画像からは想像するに余りある痛みと悲しみが伝わってくるのだけど
決して悲壮感だけでないのは、その美しい容姿と聡明な感性が生みだす賜物なのかな?
ぱっと咲いて人々を魅了し続ける大輪の花のような・・・・
どの作品も彼女が生きたその時々の素直な叫びであり、証だと思うと
もっともっとフリーダの作品を感じていきたいと思うのでした。。。

そしていつ日か彼女の生家でもある《青い館》に行ってみたい!
想像を絶する人生を歩んだ女性が、最後に記した

 【 ビバ・ラ・ビダ 】 人生万歳!!

同じ場所で叫んでみたいのです(笑)
それまでは、恥じないように生きていかなくちゃと思ってます。。。



あれ!?
今日はいつにもなく長文だこと~(笑)
ホントはメキシコ絵画について書いていこうと思ったのですが
フリーダ・カ―ロで占めてしまいました(だって好きなんだもの♪)

また機会があればメキシコの壁画三大巨匠についても
ご紹介したします

フォトジェニックな世田谷美術館
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by como-color | 2009-09-07 22:29 | ライフスタイル


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